テープ起こしの作業を依頼されたときの音声の起こし方には、「ケバ取り」、「素起こし」、「整文」といった、いくつかの種類があります。
依頼されたときの音声の内容や音質によってはも作業方法も変わってきますが、一般的にケバ取りという方法が、一番ポピュラーな音声の起こし方になります。
ケバ取りという音声の起こし方は、「あのー」、「えー」、「そのー」、「このー」といった間投詞を省いて、発言のダブリや言い間違いなどをカットします。
このケバ取りは、音声をテキスト化したときに一番読み易く、話し手の話し方の雰囲気も残るというメリットもありますので、テープ起こしの料金も一番おトクになります。
また、ケバ取りで文字起こしをした場合は、用途を問わず幅広く利用できるということもあり、一番需要が多いテープ起こしの文字の起こし方となっています。
なお、テープ起こしの仕事を受注して作業をしていく上で、どんな種類の音声の起こし方にしても、一番怖いのが音声の聞き間違いです。
たとえベテランのテープライターといえども例外ではなく、その言葉だと確信したとしても、実はそれが全然見当違いの場合もあるからです。
英語でも日本語でも、そのほかの言語にしても、たったひとつ間違えるだけでも、そのセンテンスの意味が逆になることもあります。
そのため、テープ起こしの後の聞きなおしという作業は必須になるわけですが、自分では、そう聞こえたと思い込んでいるケースもあります。
最終チェックをする際は、第三者による聞きなおしが一番いい方法ともえいます。テープ起こしというのは品質が第一になるからです。